乳がん 腹水 症状 治療

乳がんで腹水が溜まる症状と治療について

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初期の乳がんで腹水が溜まることはほとんどありません。
主に二つの原因が考えられます。

腹水が溜まる二つの原因とは?

@肝臓に転移している
乳がんが転移しやすい臓器として肝臓があげられます。肝臓ではアルブミンというタンパク質を作っています。このアルブミンは腹腔内に染み出してしまった水分を血管の中にもどすという働きがあります。肝臓に癌が転移して、肝臓の働きが弱くなるとアルブミンが減り、染み出してしまった水分がそのまま腹腔内にたまってしまいます。また、肝臓では体の外に余分な水分を出す働きをコントロールしています。このコントロールがうまくいかなくなることで体の中に水分がたまりやすくなることも原因となります。
A末期がんの症状である腹膜炎症をおこしている
末期がんになると、癌の転移した臓器や腹膜が炎症をおこします。炎症した部分から体液が染み出て腹腔内にたまります。このような場合には血液が混じるため赤褐色の腹水がみられることがありあます。

 

そのほかに、リンパ節転移によってリンパ液の流れが滞り、腹腔内にたまることがあります。このような場合はリンパ節を手術で切除してしまうことで症状の改善が見込まれることがあります。
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症状と治療法

通常、私たちの腹腔内には100ml以下の水分があります。3L以上たまると、肺や心臓、内臓を圧迫し呼吸困難や血圧低下、食欲不振、下痢や嘔吐などさまざまな症状を引き起こします。その結果、食事量が減ることでさらにアルブミンが低下し、ますます腹水が溜まりやすなるという悪循環を引き起こします。時には10Lほどたまることもあり、外見上の変化もみられます。
根本的な治療はなく、症状を緩和させるために腹腔穿刺や内服治療が行われます。
@腹腔穿刺
腹腔に直接針を刺し、水分を抜く方法です。症状緩和の速攻性はあるものの、長期間のコントロールが難しく、穿刺を繰り返すことで脱水や貧血など、時には命にかかわる副作用を引き起こすことがあります。
A水分コントロール
食事や点滴による水分摂取を見直し、体のなかに入る水分を減らします。また、利尿剤を使用して体から出ていく水分を増やします。体の中にある水分を減らすことで腹水を長期間コントロールする目的があります。しかし、脱水や血圧低下には注意する必要がありあます。
Bモルヒネ
主にがん患者の痛みのコントロールに使用されるモルヒネですが、腹水による圧迫感を緩和する効果が期待できます。ただし、内服量が増えると意識混濁等の副作用が現れるため、家族や患者の理解を得て、十分に信用できる医療者のもとで使用する必要性があります。
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